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JAXA宇宙探査イノベーションハブ「Moon to Mars Innovation」
情報提供要請(RFI)募集
2024年3月25日(更新日:2024年7月31日)
国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構
宇宙探査イノベーションハブ
国際宇宙探査センター
はじめに
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、2015(平成27)年4月より国立研究開発法人となりました。宇宙航空分野はもちろんの事、様々な異なる分野の知見を取り入れ、開かれたJAXAとして運営し、日本全体としての研究開発成果の最大化を図る事を重要なミッションとしております。
宇宙探査イノベーションハブ(探査ハブ)では、様々な異分野の人材・知識を集めた組織を構築し、これまでにない新しい体制や取組でJAXA全体に宇宙探査に係る研究の展開や定着を目指してまいりました。
宇宙探査イノベーションハブの創設から10年の節目を迎える2024年度より、従来の研究制度を発展させた「Moon to Mars Innovation」(本研究制度)を開始します。
これまでに、JAXAでは国際宇宙探査シナリオを策定し、小型月着陸実証機(SLIM)を皮切りに、月極域探査機LUPEXや有人与圧ローバー等の研究開発を着実に進めております。 また、政府の宇宙開発利用加速化戦略プログラム(スターダストプログラム)等においては、通信・測位、エネルギー、 食料、建設など幅広い分野において、JAXA、産業界、大学等が将来月探査、特にインフラに関する検討を活発に進めてきております。
一方、月探査に関する国際的な活動と競争も活発になっています。こういった国際宇宙探査を取り巻く周辺状況の変化を受けて、 その中でも中核的なオープンイノベーション組織として探査ハブを位置づけ、宇宙探査におけるGame Changeを実現するための技術開発力を高めてまいります。 従来から宇宙探査イノベーションハブが力を入れてきた月等の重力天体表面探査では、「広域未踏峰探査技術」「自動・自律型探査技術」「地産・地消型探査技術」等の地上技術の適用が極めて有効でした。 今後も、優れた地上技術を宇宙探査へと発展させ、国際的な競争力強化を実現するために、JAXA内はもちろん、産業界、大学等の知見を一層結集し取り組んでまいります。
また、近年では民間企業による宇宙事業への参入が大きく進展しております。持続的な月面活動のためには、JAXAと民間企業の連携を一層強化し、相補的(Collaboration)に取り組むことが重要です。このため、本研究制度においては、民間企業等による宇宙事業化とJAXAの宇宙探査ミッションの相乗効果を発揮するような研究開発にチャレンジしてまいります。
このような取り組みを推進するため、本研究制度では、皆様から幅広い知見、技術、アイディア等を募集する情報提供要請(RFI)を行います。ご提供いただく情報を踏まえ、次世代探査コンセプト(*)の構築と、それに基づく探査システムの検討、そしてそれらを支える技術の研究開発を実施してまいります。
*本研究制度では、従来検討されてこなかった新たな将来探査システムおよびそれらがもたらすサービスを「次世代探査コンセプト」と定義します。
本研究制度において求める情報提供の詳細や、情報提供にかかる手続きについては、下記をご参照ください。 なお、本研究制度では引き続き企業等による地上事業化への取り組みを歓迎いたしますが、ぜひ宇宙事業化へ繋がる事業提案等をお願いいたします。
参考情報
①日本の国際宇宙探査シナリオ(案) 2021②宇宙開発利用促進化戦略プログラム(スターダストプログラム)における検討報告書等
(宇宙政策委員会 衛星開発・実証小委員会 第28回会合 参考資料1宇宙開発利用加速化戦略プログラム 戦略プロジェクト概要)
個別の検討報告※公開情報を提示しています。
R3-02 月面におけるエネルギー関連技術開発
- 2022年発効:https://www.meti.go.jp/meti_lib/report/2021FY/000341.pdf
- 2023年発効:https://www.meti.go.jp/meti_lib/report/2021FY/000341.pdf
④日本航空宇宙学会 ―学会からの提言
⑤宇宙探査イノベーションハブ ビジョン(2024年3月改訂)
募集内容
本RFIでは下記について募集を行います。詳細は別添1(RFI募集内容)をご参照ください。
- (1)次世代探査コンセプトの提案
- (2)システム/要素レベルの技術提案(重点分野)
- (3)システム/要素レベルの技術提案(自由提案)
次世代探査コンセプト領域として下記を設定しております。目標、求める技術については各リンクをご参照ください。※整ったものから公開しています
●次世代エネルギー(パワーノード&グリッド)
- 月面上のユーザーへの電力供給サービスを提供することを目的
- 小規模・近距離から、将来の月面インフラへの発電、蓄電、送配電サービスの提供へ規模と範囲の拡張を目指す
●次世代モビリティ
- 月面上のモビリティシステムとして、移動・運搬サービスを提供することを目的
- 小型・少数・近距離のモビリティシステムによる探査(調査、観測等)から、将来の月面上の物資と人の輸送に繋がるようなサービス拡張を目指す
●アセンブリ&マニュファクチャリング
- 月周回、月面における製造、組立、生産サービスを提供することを目的
- 地球近傍での軌道上製造実証から、月周回、そして将来的には月面資源をも活用した製造、組立、生産サービスの提供を目指す
●ハビテーション
- 月面上での有人滞在を可能とするサービス提供を目的
- ISSにおける実証や月面の環境把握等を通じ、将来の有人長期滞在を可能とする総合的な衣食住サービスの提供を目指す
情報提供方法
(1)受付期間
常時受付いたします。
(1)次世代探査コンセプトの提案 締切日が確定次第お知らせします
(2)(3)システム/要素レベルの技術提案 締切日が確定次第お知らせします
(2)対象者
- 日本の法令に基づいて設立された企業(団体等を含む)や大学等又は事業実施を予定している個人を対象とします。
(3)提出書類
下記に必要事項を記入のうえ、(4)提出方法に記載の方法でご提出ください。
●情報提供書 ・・・必須、指定様式(様式1) 、PDF形式●補足資料 ・・・任意、任意様式、PDF形式
以下の点にご留意ください。
・情報提供書及び補足資料の文字サイズ10.5以上
・容量上限(目安)はそれぞれ5MB
・秘密保持契約については(6)提供情報の取扱いを確認のうえ、ご希望の場合にご提出ください
●秘密保持契約書 ・・・希望者のみ、指定様式(様式2)、Word形式
(4)提出方法
探査ハブwebに掲載する下記受付フォームにて、必要事項とともに送信してください。
※Googleアカウントのログインが必要となります。
(5)情報提供後の流れ
情報提供後の流れについては、 別添3(新研究制度について)を併せてご参照ください。 JAXA内で本研究制度における当該次世代探査コンセプトや研究開発の方針を検討するにあたり、ご提供情報に係るヒアリングや対話を実施させていただく場合がございます。 併せて、情報をご提供いただいた機関には、JAXAが実施する次世代探査コンセプト検討活動(産学官のチームを編成)に参加をお願いすることがあります。 また、産学官のチームにて情報を参照・共有させていただくことにご留意ください(ただし、第三者へ開示は(6)のとおり情報提供機関に事前の了承を得たうえで行います)。
(6)提供情報の取扱い
- 提供情報は、本研究制度の実施にあたり参考情報として使用いたします。
- 上記に際して、提供情報をJAXA内部署、関連する外部委員(委嘱/守秘義務あり)、監督省庁へ開示することがあります。それ以外の第三者へ開示を行う場合は、情報提供機関の事前の了承をいただくこととします。
- 情報提供にあたり秘密保持契約の締結をご希望の場合には、秘密保持契約書雛形(様式2)をダウンロード、必要事項入力のうえ、情報提供書と併せてご提出ください。
ダウンロード
募集要項
応募書類
様式2 秘密保持契約書雛型(Word)<75KB> ※原則原文での締結をお願いしております
参考資料
お問い合わせ
下記お問い合わせフォームよりご連絡ください。
※上記フォームでのご連絡が難しい場合には下記宛てにメールでご連絡ください。
その際、件名を「RFIに関する問合せ」としていただけますと幸いです。
宇宙探査イノベーションハブ事務局 SE-forum@jaxa.jp
※電話でのお問合せはお受けできません。JAXA総合窓口等へのお問合せはお控えくださいますようお願いいたします。
留意事項
- 本RFIは、本研究制度における公募等の採否に影響を与えるものではありません
- 提供情報及び提出書類の返却はいたしかねます
- 提供情報に関して、弊機構よりお問合せする場合がございますので、必ずご連絡先をご記載ください
- 情報提供書の作成、提出等に要する費用は、情報提供者がご負担ください
- 情報提供に伴い受領した個人情報については、個人情報の保護に関する法律及び関係法令を遵守し、下記の目的にのみ利用します(ただし、法令等により提供を求められた場合を除く)
- →提供情報に関する問合せや関連する連絡
- →宇宙探査イノベーションハブのメーリングリストへの登録及び宇宙探査イノベーションハブからのイベント、募集等情報の配信(希望者のみ)