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探査ハブについて
「宇宙探査イノベーションハブ」は、産学官の研究結節点として様々な異分野の人材・技術を糾合させ、産学官での共同研究を行うことで、宇宙探査の在り方を変えるGame Change(現状を打破し、根本的にものごとを変えること)を実現していく組織です。現在、「次世代エネルギー(パワーノード&グリッド)」、「次世代モビリティ」、「アセンブリ&マニュファクチャリング」、「ハビテーション」の4つの領域を中心に、段階的に発展する月探査アーキテクチャを見据えた研究に取り組んでいます。
探査ハブは、将来の国際宇宙探査において、産業界等が持続的に探査に投資していくための玄関口として、重要なエコシステムの一部を担っていると考えています。産業界等の皆様と一緒に宇宙探査技術のIncubationを行い、得られた成果をJAXAの宇宙探査ミッションに活用していくこと、そして、企業の取り組みに繋いでいくことが大変重要だと考えています。このような2つの出口の創出を「Space Dual Utilization」と称し、我が国の国際プレゼンスと宇宙産業の持続性に貢献していくことを目指しています。
ハブの誕生について
2014年、「科学技術イノベーション総合戦略2014」未来創造に向けたイノベーションの懸け橋(2014年6月24日 閣議決定)という国の方針が示されました。この中で、公的研究機関の「強み」や地域の特性を生かして、イノベーションハブの形成に取り組むことが求められました。これを受け、国立研究開発法人 宇宙航空研究開発機構(JAXA)でも、様々な異分野の人材・知識を集めた組織を構築し、これまでにない新しい体制や取組でJAXA全体に研究の展開や定着を目指すため、2015年4月1日に、「宇宙探査イノベーションハブ」が新しく設置されました。相模原キャンパス内に場所を構え、約30人(併任等含む)で新しい活動に取り組んでいます。
宇宙探査イノベーションハブ アドバイザリーボード
宇宙探査イノベーションハブの事業を継続、より発展していくために外部有識者から助言・提言を仰ぐ「宇宙探査イノベーションハブ アドバイザリーボード」を設置しております。
宇宙探査実験棟
宇宙探査に関わる技術研究開発とイノベーションハブ事業としての地上応用を実施する実験施設として設立されました。さまざまな大学、研究機関、民間企業等との相互交流を促す機能場所であると同時に、充実した実験設備を集約した拠点となることを目的としています。
宇宙科学探査交流棟
宇宙探査イノベーションハブの活動に、さまざまな大学、研究機関、民間企業等からの参画を促すために設置された施設です。同時に、長年親しんでいただいた展示室に代わり、これまで以上に多くの方に宇宙科学探査の研究開発の現場に親しんでいただける空間です。
TansaX のロゴマーク
TansaXとは:
宇宙探査イノベーションハブの愛称です。探査「Tansa」のための技術研究開発から、誰も何も予想しないようなこと「X」を生み出すという意図を込めた 「Technology Advancing Node for SpAce eXploration」(宇宙探査のための技術進歩の要)を意味します。
TansaXロゴ:
「X」が象るロケットノズルから勢いよくジェット噴射する輸送技術を駆使して、地球(青色円)を出発して月(黄色円)・小惑星(灰色楕円)・火星(橙色円)に至る太陽系宇宙空間を自由闊達に飛翔し、人類の活動領域拡大を目指すことを表しています。