月面フードシステムワーキンググループ2024
Lunar Food System Working Group

2024年12月20日
国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構
宇宙探査イノベーションハブ



【目的】

・現在の国内外における宇宙食料生産に関する研究開発状況をふまえて今後の月面食料生産の全体像を描き、ロードマップをアップデートする。
・前回の月面農場WGで検討した植物栽培システム構想をベースに省リソース化にフォーカスした実現可能なシステムを検討する。
・フードシステムにおける食料生産後のプロセスである調理・加工・貯蔵に適した方法を検討する。
・これまであまり検討されてこなかった分野(作物以外の食料生産)に関して有効性と実現性を検討する。



【活動開始】
2023年度
以前実施していた月面農場ワーキンググループの第二弾として2023年に本WGを発足しました。

【メンバー構成と役割】
  全体統括・事務局  JAXA宇宙探査イノベーションハブ
「1.調理・貯蔵」(4名)、「2.月面養殖」(4名)、「3.月面きのこ類栽培」(4名)、計12名の委員で構成

【実施項目】
・月面のフードシステムに適した調理/加工/貯蔵方法の検討
・作物以外の食料生産のフィージビリティ整理

【2024年度の検討内容】
1.  月面で生産された食料の調理方法および貯蔵方法について検討する。具体的に必要な機器やそれにかかるリソースの算出をおこなう
2.  月面における食料生産としての魚の養殖の必要性(エネルギー定量化)やその実現性(コスト、リソース、システム開発の難易度、課題等)を検討する。 またアクアポニクスを初めとした動植物の循環システムを検討し、その実現性と課題について整理する。
3.  月面でのきのこ栽培の有効性(生産効率やエネルギー量)や菌の持ち込みに関するリスク等から実現性を検討する。

【今後の予定】
2025年度には報告書作成を目指しています。 また、本ワーキンググループで見えてきた技術課題は宇宙探査イノベーションハブにおける共同研究テーマとして課題設定する方向で検討します。