宇宙探査イノベーションハブの共同研究成果
南極移動基地ユニットが2020年度グッドデザイン賞およびグッドデザイン・ベスト100を受賞

2020年10月1日
国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構
宇宙探査イノベーションハブ


  この度、宇宙探査イノベーションハブと共同研究した共同研究成果、南極移動基地ユニットが、公益財団法人日本デザイン振興会が運営している「2020年度グッドデザイン賞」と「グッドデザイン・ベスト100」を受賞いたしました。 また南極移動基地ユニットはグッドデザイン・ベスト100は大賞や金賞などの特別賞の審査対象となっています。発表は10月30日です。

  グッドデザイン賞は、1957年に創設された日本で唯一の総合的なデザイン評価・推奨の仕組みです。今回は応募カテゴリーの「20:取り組み・活動・メソッド」 の中の「20-07 研究・開発手法」に応募しました。

南極移動基地ユニット

  • グッドデザイン賞応募名:産官学連携による宇宙開発技術研究手法[南極移動基地ユニットを用いた研究プラットフォーム]
  • 応募者:ミサワホーム、ミサワホーム総合研究所、宇宙航空研究開発機構、国立極地研究所

  宇宙での将来的な有人探査拠点構築の問題点は、同様に持続可能な住居を提供する産業界の問題点とも重なります。宇宙であれば「人的リソースの不足」「エネルギー資源の制限」、地上では「人口減少」「環境問題」という課題を解決するため共同開発を進めてきました。

また宇宙と同じ極限地域である南極も同様の問題があります。実際に南極へユニットを運び、厳しい環境条件下でデータを得られたことや実証実験を行ったことは、産官学で目的意識を明確にし、それぞれが持つ知識やノウハウを最大限活用することにより、未来に向けたこれまでにない研究が実施できたその一例として評価されました。


グッドデザイン賞審査委員による評価コメント

南極では、十分な人数の建築専門家を送り込めないために現地の研究スタッフで建築の施工を行わなくてはならないこと、限られたエネルギー源を生かす必要があることといった課題を解決するために、プレハブ技術を生かした省施工・省エネの基地ユニットが活用されてきた。実はこの条件は月面基地など宇宙環境でも同様であるという気づきから、ミサワホームが国立極地研究所、JAXAと組んだ研究への活用が進められている。極地環境におけるプレハブ・住宅技術の活用と磨き上げが、宇宙基地の建築に資するという発想と着実な研究の積み重ねが評価された。



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